ブログ訪問ありがとうございます。佐賀や福岡で、どうにかしたい事が望むように楽になれるようにサポートする心理療法家のよっちゃんです。
春になりましたね〜。
この時期になると、雑草も伸び出したのでカウンセリングルームに行く途中の道の草を刈ったり

雑草も小さい花を咲かせて、カウンセリングルームもその日の花で色付く季節になりました。
「四季ってなんか良いなぁ。」毎年思ってる気がします。
はじめに
私たちが心理カウンセリングやセラピーを受ける方々を、「クライエント」と呼ぶ理由は、ただの専門用語以上の深い意味と理念が込められています。それは、私たち支援者が、その方の尊厳を尊重し、自己決定権を大切にしていることを伝えるための表現なのです。
何故クライエントと呼ぶの?
カウンセリングを受けに来られる方を、患者でもクライアントでもなくてクライエントと呼ぶのは何故でしょう?
こころの事を相談に来られる依頼人と表現される方もいらっしゃいます。とてもわかりやすい表現かと思いますが、クライエントという呼称には相談に来られる方の尊厳や敬意を表した呼称だと私は認識しています。
1940年代にそれまでは、患者と呼ばれていたのを、初めてクライエントと呼んだのは、アメリカで「クライエント中心療法」を提唱したロジャースでした。

クライエントとは、専門家に依頼をする、自発的にサポートを受ける人という意味のある言葉です。
当時の心理療法はテストや質問を行ってカウンセラーがクライエントに示唆を与えるのが一般的といわれていました。
※示唆…それとなく教えることや、暗にそそのかすことを指します。
*例:何気なくアドバイスを与えることや、本人が気づいていなかったことに気づかせる働きがあります。
クライエントという呼称とロジャーズの信念
ロジャーズには、それではクライエントが、自ら問題を解決する力を奪うことになる。
「意思決定を行い、問題の解決に立ち向かうのはその人本人である。」という信念がありました。
ですので、患者ではなく、自発的にサポートを受ける人「クライエント」と呼びました。
カウンセリングをしていて
これは私が感じる事です。実際にカウンセリングに来られるクライエントさんと接していると、人のせいにする訳ではなく自分の心と向き合われる姿。
自分の事を自分で決めるって当たり前のようですが、問題となる自分の考えや、行動、感じ方を自分の問題として、どうにかすると決める。そこには、誰にも犯されないクライエントさんの尊厳がある気がします。
そんなクライエントさんに敬意を表します。
クライエントとクライアント
クライエントとクライアントは、英語だと同じ、clientなのですが、
心理療法家や社会福祉関連ではクライエント
広告業界・弁護士・会計士・IT・建築家といった専門家への依頼者はクライアント
日本語だと敬意を含めてその様な棲み分けがされていたようです。
ですが、今では世間一般的に、心理や福祉でもクライアントが流通しております。
記しておきたいのは、呼称に込められた理念や敬意を大切にしたい。と思い、意図的に『クライエントさん』と記載しています。
標準的にはクライアントという呼び名が通例になっておりますが、私たちが意識して『クライエント』と呼ぶことで、より深い敬意や理念を伝えることができるのではないだろうか。
伝えることが出来なくても、クライエントさんと記すときにただの呼称ではなく敬意や理念を忘れない様に使わせて頂いております。
なので、カウンセラーやセラピストが、クライエントという呼称に込められた意味を忘れなければ良いのかなっと思います。






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