感情に紐づく記憶
カウンセリングをしていると、ふと、小さい頃の(小学生の頃だったり、2、3歳の頃だったり)記憶がよみがえることがあります。
というのも、私もこのカウンセリングを学び始めカウンセリングをはじめた当初は「小さい頃の記憶は全く思い出せません。」
交通事故から4年しか経っていなくて、その頃は、病院の先生から、脳に傷が入り長期記憶が悪くなっている。
そんな風にも聞いていましたから、事故を理由にかたくなに「思い出せない。思い出せない。」そう言っていました。
その時のカウンセリングは「こんな自分じゃ駄目だと思うのを辞めたい。自分の事を認めれるようになりたい。」という契約でした。
勿論、脳に傷が入っているので、その可能性もあったのかもしれませんが、今振り返ると、これまで生きるため、自分の身を守るために続けてきた生き方を手放したくない。
これまでの生き方を守ろうと、防衛していたんだなと思います。
私たちのカウンセリングは自己実現のカウンセリングとも言われていますが、
これで良いと今の自分を認めると、祖父みたいな立派な人になったら認めてくれる祖母に認めて貰えなくなる。
小さい頃の僕にとっては、祖母や、家族は社会です。
その小さい頃の社会が、「こんな自分で良いと思っては、人に認められない。」
大人になった時の社会になっているんです。
無意識的に、これまでにないカウンセリングができても「まだまだ、うまくより添えれる人はいる。こんなんじゃ駄目だ。」と、繰り返し繰り返し、自分が小さい頃に決めた、「こんな自分じゃ駄目だ。」を立証して生きていました。
自分から見た自分は、『こんな自分』見下げたような自分なんです。
今、改めて思うと、それはきついですよ。
24時間一緒にいる自分が自分の事を、『こんな自分』と言っているのです。
この問題を解決してから、こんなんじゃ駄目だ。と思ったことはありませんが、こんなんじゃ駄目だ。と思わなくたって努力することはできるんです。
他にも色々とカウンセリングを受けていると、これまで感じていたらきついから、感じないようにしていた気持ちが感じれるようになります。
感じないようにしてたの、感じるのはきつくないの?
きついですが、感じないようにしていた気持ちはなくなるわけではなく、こころの中に溜まっています。
そのこころに溜まった気持ちが溜まりに溜まって、爆発して、病気になったり、人間関係の問題になったり、貯まれば貯まる程ネガティヴな報酬となって返ってくるので、オススメできません。
そんな、これまで感じない様にしていた気持ちが感じれるようになった時、私はそのみじめな気持ちと一緒に『頑張っても、頑張っても、色々やることやっても、認めて貰えない』こんなきついなら消えてしまいたい。
そんな風に思ったんだな。ふと小さい頃の記憶が、蘇ったのは3.4か月前です。
来られる方もカウンセリングに何度も来られるうちに、ふと、小さい頃の事を思い出しお話になられることは良くあります。
悲しかったり、嬉しかったり、怖かったり、腹が立ったりした時の出来事は感情を伴わない出来事より記憶に残りやすいと言われているのも納得です。
記憶と感情は紐づいています。
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