リストカットを辞めたい/事例・うつ病

○リストカットを辞めたい

ひろみさん(仮名)20代 女性

一見悩みなんてなさそうな笑顔のひろみさんですがどこか悲しそうな目をしています。
リストカットをしたり5年前にうつ病と診断され毎日薬を飲んでいるクライアントさんです。
「私なんか生きていたって仕方ない。死んだほうが良いんです。」

彼女は子供の頃からお父さんから殴られたり蹴られたりしていました。
ひろみさんの前にふたつの空いた椅子を置き
「目の前にお父さんとお母さんがいるけどどんな感じ?」
ひろみちゃんは背中を丸めて震えています。
お父さん言うこと聞かなかったり、ちょっと遅れたりしたら叩いてくるのです。

目の前に出したお父さんの椅子を倒して
「ひろみちゃんがこんなに怖がってるのに、こんな小さな子になにするんですか!」
4歳5歳という小さな子供の頃に自分の何倍もある大人の人が叩いたり蹴ったり怒鳴ったりするなんてとても恐ろしものです。

「私が悪いんです。」
「ひろみちゃんの何が悪いの?」
「私が遅れるから、言うこと聞かないから私が悪いんです。だからお母さんも叩かれるんです。」「ひろみちゃんは悪くないよ。」
「えっ!?」
「ひろみちゃんは悪くない。」
悲しそうな目の奥に貯めていた悲しい思いも吐き出し内向していた怒りも出せました。

この時は私はカウンセラーになって日も浅かった為、全部出せたはずと思っていましたが、まだ解決していませんでした。何故なのか先輩のカウンセラーさんに相談したところお母さんに対する感情が残っていたのです。

次のカウンセリングはお母さんの椅子を前に出してのカウンセリング。
「お母さん目の前にいるけどどう?」「お母さんも叩かれてる。私が悪いの。」
「ひろみちゃんは何にも悪くないよ。」
悲しい気持ちを吐き出したひろみちゃんに
「本当はお父さんお母さんにどうして欲しいの?」
「・・・・叩かないで欲しい。守って欲しい。」
「叩かないでくれそう?守ってくれそう?」
首を横に振りながら「ううん。」
ひろみちゃんは叩かれるのは嫌だし本当はお母さんに守って欲しかったのです。

「私が悪い。ここに居る私が悪い。」
叩かれるのが嫌。なんで守ってくれないの。という怒りの感情を抑圧するには「私がここに居るのが悪い」と思うのが小さなひろみちゃんにとっては合理的だったのでしょう。
ですが大人になった今、仕事で失敗したりした時とかに「私がここに居るから悪い。私が悪いんだ。」と思うのはきついですよ。

「25年前お母さんのおなかの中で誕生したけどひろみちゃんに何か責任がある?」
「ない。」
「産まれてきたひろみちゃんは悪いの?」

「・・・悪くない。」
「そぉひろみちゃんは悪くないよ。」

目の前に「私が悪い。ここにいる(産まれてきた)私が悪い。」と思っている幼い頃のひろみちゃんの椅子を出してひろみちゃんが理想の親になって
「何も悪くないよ。ここに居て良いんだよ。」と自分が欲しかった言葉をかけてあげました。

5回のカウンセリングに来てひろみちゃんは、仕事で失敗したり口論があったりしても私がいるから悪い。と思わなくなり、死にたいと思うこともなくなりました。
その後毎日飲んでいた薬も減り半年後には飲まなくて良くなったということを伝えてくれた時のひろみちゃんは胸を張って笑顔でとても嬉しそうです。その瞳はキラキラ輝いていました。

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