臨床のアップデート:自己批判の連鎖から抜け出すための「コンパッション」
いつもAYHカウンセリングルームのサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
当ルームでは、皆様により安全で本質的な心理療法を提供するため、常に最新の臨床知見を学び、アップデートを重ねています。本日、日本の交流分析学会において長年にわたり理事を務められている江花先生を講師にお招きした専門的な研修会に参加し、「コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)」の概念を交流分析の臨床にどう統合していくかについての、議論と学びの時間を共有してまいりました。
「反省」が「自己嫌悪」に変わる時
日々のカウンセリングの中で、「自分に厳しくしないと成長できない」「失敗したのは自分のせいだ」と、過度な自己批判に苦しむ方にお会いします。現代社会では、コントロールや評価が重視されるあまり、脳の「脅威防衛システム」が過剰に働きやすくなっています。
交流分析の視点から見れば、こうした終わりのない自己嫌悪は、実はその奥に隠された「怖い」「悲しい」といった本物の感情(情動)から自分を守るための、一種の防衛反応(ラケット感情)として機能していることが少なくありません。しかし、自分を責め続けても、エネルギーが枯渇するだけで根本的な解決には至らないのが現実です。
私自身、カウンセリングでは、自分を責めることで何とか前へ進もうとしている方と沢山の方とお話しさせて頂いております。そのような方々に対し、自己批判を和らげるだけではなく、安心して本来の感情に触れられる土台をどのようにつくるかは、臨床上の大切なテーマの一つです。今回の研修は、その視点を改めて整理し、交流分析の実践の中でどのように活かせるかを考える貴重な機会となりました。
自分を癒し、安心させる「安らぎシステム」の構築
今回は、コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)を学ぶにあたり、単に新しい手法をそのまま取り入れるのではなく、「私たちがベースとする交流分析の理論に、どう組み込めば最もクライアントの役に立つか」という視点が重視されました。
自分の弱さや傷つきをそのまま認め、自分自身に優しい声をかける「セルフ・コンパッション」。これは決して自分を甘やかすことではありません。本来の「安らぎ・つながり」のシステムを取り戻し、前を向いて生きるための強さになります。確固たる理論の軸があるからこそ、クライアントの皆様が混乱することなく、必要なタイミングで、この「慈悲」や「思いやり」の視点を臨床の中に安全に取り入れられるよう、今後も学びを深めてまいります。
AYHカウンセリングルームがお約束する安全な場
当ルームでは、ネガティブな感情を無理に排除したり、理論に人を当てはめたりすることはありません。まずは、あなたが抱える苦しみをありのままに受け止め、「いつでもあなたの味方でいる(Be with)」という絶対的な安心感の土台を築いていきます。
長年培ってきた交流分析の確かな見立てと、各心理領域の大家から学び続ける最新の知見を融合し、あなたが「自分自身と和解し、自分に優しくなれる」プロセスをサポートさせて頂ければ幸いです。必要な際には、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。